外国の樹木についての質問とお答え


月桂樹とティートリーについておたずねします 投稿者:fifi  投稿日:16年11月21日(日)

 月桂樹のスイート・ベイ以外には毒性があり、食用には不可と言われましたが、 どんな毒名で、どのような性質があるのか知りたいです。
また、普通のティートリは、精油に使われますがハーブティーには使われないのはなぜでしょうか。  

 

ゲッケイジュとティートリーについて 投稿者:後藤 武夫   投稿日:16年11月22日(月)

fifi様

 1 ゲッケイジュは、クスノキ科(Lauraceae)のLaurus属の 学名Laurus nobilis という樹です。 地中海沿岸原産の常緑中高木で、葉は、互生、革質です。 葉に香気があり、乾かした葉は、ローレルとかベイリーフ(Bay leaf)、 スィートベイ(Sweet Bay) などと呼ばれ、 料理などの香辛料に使われますね。
 ゲッケイジュには、品種は色々あるようですが、特に毒があると言うことは聞きません。 又、Laurus属には、30位の種類があるようですが、これらの種の毒性については良く知りません。
 ただ、ゲッケイジュではないのに、英名で、○○ローレルと名前がついているもの中に、 Cherry laurel 又は、English laurel と呼ばれるバラ科サクラ属のPrunus laurocerasus (セイヨウバクチノキ)があり、 これは、実は食すと有害ですのでこれらがローレルの1部は毒のものがあると誤解されているのではないでしょうか。

ゲッケイジュの食性について

 2 ティートリ−(Tea tree)というのは、オーストラリア原産のフトモモ科(Myrtaceae)、Melaleuca属の Melaleuca alternifolia を指していますが、この葉から精油を採り使用されています。
お茶に使われないとすれば、成分が強すぎるか、味が悪いかでしょうか。 同属のMelaleuca leucadendron (カユプテ)は、カユプテオイルも採りますが、 葉もお茶にされます。

Melaleuca alternifolia
Teatree oil

 



戻る

RETURN TO HOMEPAGE