W シェナンドー国立公園へ

1 ダレス国際空港へ

ダレス空港途中のシルバーライン

 本日は早い朝食を摂って、チェックアウト、宿泊代は898ドルでかなり高いなと思ったがそのままカードで支払った。
 昨日予約したタクシーが7時半に宿まで迎えに来てくれて、宿を7時50分に出発。
3日前と同じ道でダレス国際空港に向かった。途中、運転手さんは、ラジオでクラシック音楽を聞いている。 高尚な趣味ですねと言ったら、 ニュースにするとトランプ、トランプと大統領のニュースばかりで人種差別者のトランプは嫌いだとのこと。 お父さんがエチオピアからの移民だそうだから当然かも。

 途中、9.11のテロ飛行機に突っ込まれたペンタゴンも見える。また、ダレス国際空港近くの道路の横には電車(地下鉄シルバーラインの延長)が走っており、いずれは空港まで乗り入れるのだとのことで、 タクシーは困るのではと言ったら、荷物の多い客やらワシントンDC市内の地理が判らない者はやっぱりタクシーを利用するはずなのでそう心配していないとのことだった。

 ダレス国際空港のハーツレンタカーの事務所に着いたのが、8時50分でちょうど1時間で着いたことになる。 ハーツゴールドクラブの会員でレンタカーを予約していたので、スムーズに車を借りられ、 レンタカーの事務所を9時15分に出発でき、いざシェナンドー国立公園へ。


 

2 シェナンドー国立公園へ

ソーントンギャップ入口看板  車は約9000マイル走ったシボレーのクルーズで、カーナビも付けてもらっている。空港出口の道は結構複雑でナビがあっても28号線に出るのに少し迷ってしまった。

 28号線からセンタービルで、インターステイトのIS66号に乗るのはナビのおかげで順調に行った。片道3車線も4車線もある66号線はまっすぐ西へ向かう広くて良い道だが、 この道に落とし穴があった。安全運転で制限速度の70マイル(102キロ/時)で走行車線の一番右の車線をずっと走っていたのだが、自然に右に66号から外れる車線が多く、 注意してはいたのだが、ゲインズビル当たりで15(29)号線に抜けてしまったようだ。 66号へ戻ろうかと一瞬思ったが、カーナビは今夜の公園内の宿泊地ビッグメドウズに目的地をセットしていたためか、そのまま行けの指示が出ている。

 ナビの指示通り行けば、まあシェナンドー国立公園に行けるだろうとそのまま15(29)号線から211号線を地図を見て確かめもせずナビの通りに進んだ。 そして11時頃、シェナンドー国立公園入口の料金所についてやっと考えていたのと違う道を来たことに気がついた。 この料金所は国立公園を既に4分の1ほど南下してから入るソーントンギャップ入口だったのである。
 本来の計画では、66号線をフロントロイヤルまで行って、公園の北の入口であるフロントロイヤル料金所から入り、 スカイラインドライブを南下して公園の景色を楽しみながらビッグメドウズに達する予定だったのだが。


シェナンドー国立公園風景  仕方がないので、ここからシェナンドー国立公園*に入り、スカイラインドライブを北上し、 30マイル北のフロントロイヤル入口まで行ってから戻ってくることにした。
 この道はアパラチア山脈の前衛となるブルーリッジと呼ばれる山脈の尾根を走っており、落葉広葉樹が主体の林の中をドライブすることになり、 日本の里山の林を思い出させる。ただ、片側1車線ずつの狭い道で制限速度は35マイルと抑えられている。
 途中、道路工事で待たされたり(往復とも)しながらElkwaow の休憩所で軽い昼食を摂り、Dickey Ridge ビジターセンターまで行き、 そこから南へ戻りだした。
 ソーントンギャップまで戻ってきたのは、午後2時半、この半分の時間は無駄をしたような感じで、カーナビに頼りすぎたことを反省。 (ナビの貸出料金も1日17ドルも掛かっている。)

 このシェナンドー国立公園は、1935年に設立されたが、これ以前は、この地域の多くは農地であり、多くの農民が生活していたという。 しかし、(日本の法規制制度による国立公園方式とは全く異なり)米国の国立公園は全て連邦有地とし、国が直接管理する原則に基づいて、農地の買い上げに反対する農民も 強制的に土地を買い上げられ、この公園は成立して、現在では更にその約4割の地域が国の原生自然保全制度(National Wilderness Preservation System)によって指定保護されている。

 このような歴史的過程を思いながら、所々にある展望台や休憩所に停まり、眺望を楽しみ、今夜の宿泊場所の Big Meadows についたのはもう午後4時近くであった。 ここには Byrd ビジターセンター もあり、この公園の中心地であろう。
 ビジターセンターに寄ってから直ぐBig Meadows ロッジ*にチェックイン、 1939年に建てられた古い(由緒ある?)栗の木造のロッジで、部屋にはテレビも電話も置いてない。  Wifiの電波は届くとレセプションでは言っていたが、この部屋は位置が悪いのか棒が立たずパソコンは使えなかった。 ゆっくり自然のなかで休めと言うことだろう。宿泊料は117ドル。


 

3 夕食

レストラン

 少し休んで7時頃から、ロッジのレストラン Spottswood へ行き、白ワインとスパゲッティカルボナーラで夕食、 Franklin D. Roosevelt 大統領にちなんだローストチキンもメニューにあったが量が多そうなので遠慮。 食事が終わる8時頃まで日差しがレストランに差し込んでいて眩しいくらいだ。

 部屋に帰って見ると、ベランダの下方に1匹の鹿がのんびり木の葉の夕食を取っていた。 この付近の鹿は White-tailed deer(Odocoileus virginianus)オジロジカ(バージニアシカ)と呼ばれる鹿のようだ。

 特にすることもないので部屋のベランダから夕焼けを眺めてのんびりする。 遠くにはアパラチア山系のGeorge Washington 国有林の森が夕暮れに沈んで見える。

 早めに就寝したのだが、夜中に疲れからか、夕食にあたったのか、お腹をこわしてしまった。ビオフェルミンを飲んで明日に備えた。 早めに収まると良いのだが。



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 シェナンドー国立公園の地図 (pdf)

 バージニア州東部地図


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