外国の樹木についての質問とお答え


樹種をお知らせ願います。投稿者: 高橋  投稿日:17年10月 6日(木)09時30分40秒  

  Shorea ciliate インドネシア、マレーシア、フィリピンにありますこの木は、日本名で何になるでしょうか? Damartout Woodとも呼ばれています。
 

 

Shorea ciliata  投稿者: 後藤 武夫  投稿日: 17年10月 6日(木)18時25分25秒


高橋様

 この木はフタバガキ科のShorea属の種で、 著者名もつけた学名は、Shorea ciliata King と書きます。 (ciliataは、英語ではciliate、つまり、 細い毛の多い、まつ毛のあるの意味です。)
 このShorea属は大きな属で普通、更に、
(Anthoshorea) ホワイトメランチ
(Richetioides) イエローメランチ
(Rubroshorea) レッドメランチ
(Shorea) セランガンバツ、バラウ
など4節に分類されます。

 Shorea ciliata King は、(Richetioides) イエローメランチ(ラワン) に 分類されていまして、 総称して、イエローラワン とかセランガンバツと呼ばれています。

 なお、税関上の名前は、Balau バラウ  Yellow/Selangan Batu と言ってます。この税関表の中で、 俗称として Sengkawan Darat、Balau Kumus や お話の呼び名に近い Damar laut も出ています。 (Damarは、樹脂のことで、イエローラワン類が黒い樹脂を出すので、 このイエローラワン類のことを指しています。)

 普通は、日本に産しない木や知られてない木には和名はありません。 学名のカタカナ読みや現地名のカタカナ読みで対応する場合が殆どです。 又、無理に日本語に訳しても、読んだ人が実際に何の木かわからなければ意味がありません。 通常、現地名や一般名(common name)は、国や地域により指す木が違ったり、 同じ語で数種を指したりしますので、普通は、世界共通の学名を使います。

セランガンバツ バラウ
セランガンバツ
外国産有用樹種の名前の12
関税上の名前(pdf)
木の学名と和名

 



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